2018-08-05 ゴーストの棲む街 街に暗闇が訪れる頃道端にうずくまる二つの影の顔だけが仄かに青白く光っている青白く光る顔と顔が向き合って時折「ケケケッ」と笑う通り過ぎる僕のことなど全く気にもせず路地のあっちからも こっちからも青白く光る顔の影法師が僕の方にやって来るあの二つの影も 僕の後を追って来た僕は早足で家路を急ぐ歩き廻るゴーストたちは前がよく見えなくて時折 僕にぶつかると「すいません」と言う 心やさしいゴースト達は僕という現実には全く興味など持っていないふたたび青白く光る顔でその場から立ち去ってゆく彼等の現実の中ではこの僕がゴーストなんです。