ドラマティック・ポエム

あなたの心の片隅に置く一冊にならんことを祈って。

まどろみ

階段の踊り場で

いつも子供達が楽しそうに遊んでいた

僕は夢の中で

その階段を一段づつ上がってゆく

僕が近づいてゆくと

子供達の顔が僕を無視して

何処か遠くの方を見ていた


昼さがりの午後に

まどろみから目ざめると

突然玄関のチャイムが鳴った

踊り場で遊ぶ子供達の姿が

何時の間にか消えていた